はい、これはハゲタカジャーナルのようです。そもそも、まっとうな国際ジャーナルが研究者に論文の投稿を直接打診することはありません。(もちろん寄稿を求めることはありますが、ただ単純に論文の投稿を求めるという形ではなく、まずはそのアイデアや妥当性について意見を交わし、十分な議論を行うものです。)このジャーナルがハゲタカらしいというサインは、サイトの体裁が洗練されていないことや、ページ下部のソーシャルメディアアイコンの操作性が直感的でないことに表れています。(アイコンをクリックすると、ページ上部に移動します。)また、学術出版業界のサイトやデータベースにリンクが張られていません。住所も架空のものかもしれません。したがって、このジャーナルへの論文投稿は控えることをおすすめします。
ハゲタカジャーナルやハゲタカ出版社を見分けるためのさまざまな方法は、以下の記事でもご確認頂けます:
再投稿の際、ジャーナルは通常、2タイプの原稿の提出を要求します。1つは、修正箇所がtrack changes機能を通して確認できるもので、もう1つは‘clean document’です。‘marked revision’とは、track changes機能が有効になって修正箇所が見える状態のものです。‘clean document’は、track changesが反映されて、修正箇所が見えない状態のものです。
以下の画像は、エディテージのサイトから、‘marked revision’ファイルのサンプルを抜粋したものです。ジャーナルは、この状態のファイルを単に参考用として求めているのですが、そのままでは読みにくいので、”clean”なバージョンも求めているのです。
提出すべきファイルが、これではっきりしたと思います。お困りの際は、私たちのサービスの利用もぜひご検討ください。
再投稿からアクセプトへ順調に進むことを願っています!
非常に興味深く、研究公正への意識の高さを示す素晴らしいご質問だと思います。
研究不正は、科学の信頼性と客観性を損なうものです。捏造、改ざん、剽窃は、処罰を必要とする、もっとも重大な不正行為と考えられています。調査委員会は、不正の深刻度やその他の要素に応じて、処罰が必要か否かを判断するでしょう。処罰は不要と判断された場合、問題の著者は、警告で十分という判断で放免されることになります。
今回の場合は、著者が試料の採取場所について虚偽の申告をしたものと推測されます。それにもかかわらず調査委員会が処罰の必要ありと判断しなかったのには、以下の理由があると考えられます:
- 虚偽申告が、意図的でなかった可能性がある(もしくは、意図的であるか否かを確認することができない)。
- 虚偽が、結果に大きな影響を与えない。
- 最終的に修正が為されている。
とはいえ、ご質問内容のみから考えると、委員会がまったく調査を行なっていないという可能性も払しょくできません。このような場合、少なくとも予備調査は行われるべきでしょう。
ご質問への答えですが、処罰の判断は、(たとえ問題が遡って解決されたとしても、)ケースバイケースで下されるべきだということになります。したがって、何らかの見解を持っていたとしても、私たちは、このケースでは委員会が委員会の裁量で判断を下したのだと考えるしかありません。
最近、倫理的事項に関する込み入ったご質問が多く寄せられているので、ご参考までにその1つをご紹介します: 研究成果発表を禁止された時の対処法とは?
研究倫理について認識していればこそ、さまざまな疑問を抱くことも多くなるでしょう。そんなときは、R Upskillによるコースの受講が役に立つかもしれません。これは、エディテージの姉妹ブランドが、研究者のさまざまなニーズに応じて提供している学習プログラムです。無料のお試し期間もありますので、ご興味がありましたらぜひ一度ご検討ください。