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「修正と再投稿」のヒント6選(チェックリスト付き)

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「修正と再投稿」のヒント6選(チェックリスト付き) Mihoko Kumazawa2021/06/14(月) - 09:27

公園や学校で、バスケットゴールをめがけてボールを投げたことが一度はあると思います。「入れ!」と念じながらリングを狙ってシュートするもなかなか入らず、10回目でようやく入った・・・そんな経験をした方も少なくないでしょう。

それと同じように、最初の投稿で論文がすんなりアクセプトされることはほとんどありません。多くは要修正の判定を受け、再投稿が必要となります。この判定に怒りや悲しみを感じ、落ち込んでしまうこともあるでしょう。しかし、この判定は、あなたの論文に「見込みがある」ということです。「このままでは出版できない」ということは、裏を返せば「適切に直せば出版できる可能性がある」ということだからです。大事なのは、専門家の手を借りて論文を改善できるチャンスだと前向きにとらえられるかどうかです。

そこでこの記事では、「修正して再投稿」と判定されたときの対応の注意点をまとめました。修正論文を提出するときのチェックリストも付いていますので、ダウンロードしてぜひご利用ください。


1. 修正論文を同じジャーナルに再投稿するか別のジャーナルに投稿し直すかを決める

修正作業に取りかかる前に、まずは論文を修正した後の投稿先を決めましょう。

同じジャーナルに投稿する場合

通常はこのケースが多いと思われます。この場合は指定された提出期限を確認し、必要に応じて延長を申請しましょう。追加作業や修正量によっては、指定された期日に間に合わないこともあるからです。期限の延長を申請するなんで、印象が悪くなるのでは?と心配する方もいますが、けっしてそんなことはありません。むしろ、ギリギリになってから延長を求めたり期日に遅れたりするよりも、延長が必要と分かった時点で早めに申請したほうが好印象です。

 

別のジャーナルに投稿する場合

最初のジャーナルから投稿論文を取り下げて別のジャーナルに投稿する場合は、そのジャーナルに合わせたフォーマット調整が必要になるかもしれないので、ジャーナルのガイドラインをよく確認しましょう。

 

2. 査読コメントをよく読み、コメントを内容ごとに分類して必要な修正作業を把握する

まずは査読コメントをよく読んで、指摘内容を理解しましょう。そして、やみくもに修正に手を付けるのではなく、まずは内容ごとに分類し、必要な修正作業を把握しましょう。(やり方はさまざまですが、大幅修正と小幅修正に分ける、英文の修正が必要な箇所を確認する、データの提示方法を再検討する等が考えられます。)なかには同意できない指摘もあるかもしれませんし、対応に迷う指摘があればスーパーバイザーに相談する必要も出てくるかもしれません。共著論文であれば、共著者との協議も必要になるでしょう。

 

3. 必要に応じ、提案された追加の実験や分析を行う

追加の実験や分析が必要との指摘に納得した場合は、その通りに実行しましょう。この時点で、期限の延長を申請する必要が出てくるかもしれません。追加作業に関する提案に納得できない場合や、必要ないと判断した場合、実施が難しい場合は、理由とともにその旨を回答書で丁寧に説明しましょう。

 

4. 論文を修正する

編集者や査読者が修正原稿を見たときに、修正箇所と修正内容が一目瞭然になるような工夫と配慮をしましょう。色付けする、ワード文書の変更履歴機能を使うなどの方法が考えられます。変更箇所が分かりにくいと、編集者や査読者に無用な負担をかけるだけでなく、心証を損ね、さらにはプロセスの遅れにもつながります。

 

5. 査読コメントへの回答書を作成する

回答書を作成するときは、以下の点に注意しましょう。

・ 時間を割いて原稿を評価してくれた査読者に感謝を述べる。

・ すべての指摘にもれなく回答しているか確認する。

・ 指摘内容と回答が明確に区別できるように書く。

・ 同意できない点があれば、根拠を示して丁寧に説明する。(すべての指摘を受け入れなければならないわけではありません。反論があれば、客観的な論拠を示しながら冷静に伝えましょう。)

 

6. 期日を守って再投稿する
必ず期限を守って提出しましょう。期限を過ぎると出版の遅れにつながり、最悪の場合は受付不可となってしまいます。



とはいえ、このようなヒントがあっても、修正と再投稿の作業に時間と手間がかかることに変わりはありません。場合によっては、査読コメントを正確に理解し、的確に回答することが難しいこともあるでしょう。

そんなときにおすすめしたいのが、エディテージのトップジャーナル英文校正です。このサービスでは、再校正やフォーマット調整、査読コメント対策サポートを、加筆量や回数に制限なしでご利用頂けます。投稿プロセス全体をサポートするために、投稿先の変更にも回数無制限で対応し、万が一リジェクトされた場合は次のジャーナル投稿をサポートします。そのほかにも嬉しい特徴をいろいろ備えていますので、興味のある方はぜひ一度こちらをご覧ください。

 


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