Question Description:
撤回した論文を、(タイトル、アブストラクト、序論も含めて)適切に修正した場合について質問です。撤回論文(今でもジャーナルのオンライン版で閲覧可能)とその修正版には、複数の類似箇所があります。撤回版に触れることなく、修正版を別のジャーナルに再投稿することは倫理的に問題がありますか?一度撤回した論文の修正版を再投稿する場合は、どうしたらよいでしょうか?
回答
撤回した論文の修正版を再出版したケースは、いくつもあります。撤回の原因がすべて解消されているならば、再投稿を阻む理由はどこにもありません。しかし、編集者に知らせずに再投稿を行うのは倫理的に問題があります。過去に撤回した論文をベースとした論文であることを、投稿時に正直に伝えましょう。加えて、修正版の序論で撤回版に触れ、修正版の論文が、科学的記録を正すためのものであることを説明するのが理想的です。このやり方に不安があれば、編集者に相談してみてください。信頼できる編集者なら、こちらの意図を理解し、適切な指示を与えてくれるはずです。撤回版と重複している部分は、文章を言い換えるなどして、ジャーナルの剽窃チェックに引っかからないようにしましょう。