国際医学出版専門業協会(ISMPP)は、2017年9月5日に第2回アジア大会をヒルトン東京で開催することを発表しました。本大会でISMPPが目指すのは、アジアと世界各国の医学出版に影響を及ぼしているトレンドや課題を知り、倫理的で効果的な出版慣行に関する知識を得る機会をアジア地域の人々に提供することです。
国際医学出版専門業協会(ISMPP, International Society for Medical Publication Professionals)は、第2回アジア大会を2017年9月5日にヒルトン東京で開催します。
アジア大会は、2015年に初めて開催されました。本大会でISMPPが目指すのは、アジアと世界各国の医学出版に影響を及ぼしているトレンドや課題を知り、倫理的で効果的な出版慣行に関する知識を得る機会をアジア地域の人々に提供することです。
ISMPPアジアプログラム委員会代表のMartine Docking(マルティン・ドッキング)氏は、「査読済み論文は、医療行為にまつわる決定の拠り所となっています。出版された研究結果は、治療の選択や患者の転帰に影響を及ぼします。したがって、医学論文は、正確性と透明性を確保しながら、倫理的な形で出版されることがきわめて重要です。出版ガイドラインでは、そのような目標を実現するための枠組みを提供しています」。
アジア大会は医学論文の著者たちにとって、実際の現場での出版ガイドラインの実践について議論し、研究の主要動向が出版行為にどう影響するかを見据える場となっています。
今大会ではAnnals of Internal Medicine誌のChristine Laine(クリスティン・レイン)編集長が基調講演を行い、善き出版慣行(GPP)とその他の出版ガイドラインに対するジャーナル編集者の見解を紹介する予定です。
また、アジア太平洋医学雑誌編集者会議(APAME, Asia Pacific Association of Medical Journal Editors)会長のWilfred Peh(ウィルフレッド・ペー)教授は「Surviving Peer Review(査読を生き抜く)」と題したセッションを主導し、ジャーナルの査読プロセスについての考え方を示します。
その他のセッションでは、医学出版における世界とアジアにおける主な動向の影響や、業界と現地の著者が協力して医学出版を発展させるにあたってのベストプラクティスについて扱います。
カクタス・コミュニケーションズのメディカル・コミュニケーション部門シニア・バイス・プレジデントでISMPPアジアプログラム委員会共同議長のElvira D’souza(エルヴィラ・デ・ソウザ)は、来たるイベントへの意欲を次のように表しています。「善き出版慣行についての意識を高め、医療従事者たちが査読プロセスを倫理的に進める支援を行うことに、胸を躍らせています。このような取り組みは、アジアにおける医学出版を未来に導く上で不可欠です」。アジア地域でエディテージとして知られるカクタス・コミュニケーションズはISMPPの正会員であり、倫理的な出版に積極的に取り組んでいます。カクタスは、東京でのイベントでISMPPのミッションを支えるほか、ブースを設置する予定です。
アジア大会のプログラム、会場、申し込みについての情報は、ISMPPのウェブサイトwww.ismpp.org/asia-pacific-meetingsからご覧ください。オンラインでの登録は2017年8月10日締め切りです。
国際医学出版専門業協会(ISMPP):独立した非営利組織で、世界中の製薬業界、通信機関、医学ジャーナル、メディカル・ライター、学術機関が会員に名を連ねる。会員数は2005年設立当初の300から増え続けており、2010年に1,000、現在では1,500超。これは、医学出版と倫理的な出版行為の重要性の高まりを反映した状況と言える。ISMPPの目標は、世界中の医学出版専門家への啓発を支援し、医学論文を倫理的かつ効果的に出版して治療の決定に役立てるというベストプラクティスを推進すること。また、そのミッションは、医学出版の整合性と透明性を強化し、スタンダードとベストプラクティスを向上させ、教育・提言・専門家のコラボレーションを奨励すること。ISMPPについての詳細はこちら:www.ismpp.org