米国化学会発刊である Journal of Chemistry に投稿したところ、3人の審査員の内、一人は強烈に反対(Reject)、二人が好意的であり指摘された事項に従い論文改訂をし再投稿したところ、その二人の審査員は差し替えられ新たな審査員2人が加えられました。その結果、当初より反対する審査員とほぼ同様なコメントで最終的に Reject されました。この間、約9ヶ月消費しました。但し、Editor からオープンアクセスである ACS Omega への投稿を推薦され転送されたのですが、expedited editorial decision-making と言いながら2ヶ月半も審査結果を待たされています。ACS Omega の associate editor の専門を調べると、medicinal chemistry とは程遠い 純粋な organic chemistry です。遅延理由を確認すると、審査員の確保に苦慮しているとのことでした。連続する2報目(本命)の投稿を控えている時には、第一報が基礎的発見、第二報が応用、成果とする投稿の戦略ミスであると反省しています。ACS Omega について御存知でしたら、或いは、賢い投稿戦略について御教示下さい。
論文出版のご苦労をお察しします。前の査読者の都合がつかないときなどには、査読プロセスの途中で、査読者が交代することがあります。リジェクトを受け入れるのは難しいことですが、学術出版においては、さほど珍しいことではありません。査読コメントに従って修正を行なったおかげで、原稿の質が改善しているという良い面もあるはずなので、次回の投稿で良い結果を得るためのステップと捉えましょう。
原稿の現在のステータスについては、ジャーナル編集者に連絡を取ってみるのが一番良い方法です。
今後の投稿のために、ターゲットジャーナルが注目する対象範囲を確認しておくことをお勧めします。今回の場合なら、ACS Omegaについて、あなたの研究内容と照らし合わせて確認するということです。ジャーナルのウェブサイトには、「当ジャーナルは幅広い読者層を対象としており、即時的な影響に評価を下すことなく、化学における新たな知見と科学の境界領域に注目する」と書かれています。2報目の原稿の内容を見直して、あなたの研究の応用的側面が、ACS Omegaの査読者の興味を引きそうかどうか見極めましょう。出版戦略を成功させるためには、適切なジャーナルを見つけることが非常に重要です。また、対象範囲と内容の質の点から見て、原稿がターゲットジャーナルにふさわしいかどうかを見極めるには、十分なリサーチが必要です。あなたの研究の詳細を把握していないため、ご質問に対してこれ以上直接的な回答を差し上げるのは、残念ながら困難です。
学術出版業界では、著者のベストな出版戦略を支援する専門のサービスプロバイダが多数存在します。エディテージもその1つですので、詳しくはウェブサイトをご覧ください。
あなたの原稿にとってベストな出版戦略を検討する上で役立ちそうな、以下の関連記事にも目を通してみてください。
ご健闘をお祈りします!
関連記事: