ジャーナルの創刊数は年々増えていますが、偽りの約束で著者をおびき寄せる悪徳出版社やハゲタカジャーナルもまた、増えています。選んだジャーナルが信頼に値するかどうかを、どのように見極めればいいのでしょうか。学術出版界の支援組織連合、Think Check Submitよる、シンプルなチェックリストをご紹介します。
自分の論文にふさわしい信頼できるターゲットジャーナルをいざ選ぼうとすると、混乱してしまいませんか? ひょっとしたら、途方に暮れてしまうかもしれません。でも、それも仕方のないことです。というのも、ジャーナルの創刊数は毎年増えており、今や、研究者にはさまざまなオプションが用意されているからです。この増加の深刻な側面は、スピード出版や出版の保証といった偽りの約束で著者をおびき寄せる悪徳出版社や、ハゲタカジャーナルが増えていることです。では、選んだジャーナルが信頼に値するかどうかを、どのように見極めればいいのでしょうか。学術出版界の支援組織連合が起ち上げたThink Check Submitキャンペーンは、シンプルなチェックリストを使って、信頼できるジャーナルを見極められるよう、研究者をサポートするものです。このインフォグラフィックは、ダウンロードして自由にお使い頂けます。
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考えて、チェックして、提出する
あなたの論文のために、信頼できるジャーナルを選ぶ
「出版したい」という気持ちにつけこまれた若手研究者がハゲタカ出版社の餌食となる例が、後を絶ちません。信頼できるジャーナルを選び、ハゲタカ出版社を避けるためのチェックリストをご紹介します。
考える
論文を出版する学術ジャーナルは3万誌以上
↓
この数は年々増えている
↓
しかし
↓
ハゲタカジャーナルやハゲタカ出版社の数も増えている!
論文を投稿する前に、よく考えましょう!
確認する
□あなたや同僚は、そのジャーナルのことを聞いたことがありますか?
□その出版社にはすぐに連絡がつきますか?
□査読のシステムやプロセスについて、ウェブサイトに明記されていますか?
□そのジャーナルの出版論文は、有名なデータベースやあなたが使用しているデータベースに収載されていますか?
□そのジャーナルは何らかの費用を徴収していますか?費用の詳細は明記されていますか?
□ジャーナルの編集委員は聞いたことがある人ですか?
□その出版社は、COPEやDOAJなど、出版界の有名組織の会員ですか?
投稿する
上のチェックリストにYESと答えられる場合のみ、投稿しましょう。
論文投稿先には、分野で名を知られたジャーナルを選びましょう。そうすれば、適切な読者に論文が届きやすくなります。
適切なジャーナルで出版することで、引用が増え、露出度が高まり、研究者としてのキャリアにプラスになります。
考えて、確認して、投稿する
ジャーナルや出版社の信頼性をチェックする、研究者のための手軽なチェックリスト
Thinkchecksubmit.org
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www.editage.jp/insights
注:このインフォグラフィックのコンテンツは、Think Check Submitのウェブサイトから得たものです。
ハゲタカジャーナルやハゲタカ出版社から身を守りたいですか?こちらのビデオで対処法を学びましょう。