[このインフォグラフィックは、GrammarCheckで公開されたものを、許可を得て再掲載したものです]
現代社会の賜物とも言えるソーシャルメディアは、グローバルに情報発信をする便利な方法であり、世界中の誰もが使えるツールです。ただ、ひとたび発信すれば、メッセージは広く拡散されるので、意図する内容を正確かつ効果的に伝えるには、正しい言い回しを使うことが重要です。このインフォグラフィックを参考にして、ソーシャルメディアへの投稿でよく見られる文法ミスを把握し、ミスを防ぎましょう。
ソーシャルメディアへの投稿でよくあるミス18選
私たちは編集の仕事に長年携わっており、文法、スペリング、句読点、単語の用法、構文などのミスを修正するのが、仕事の一部です。ソーシャルメディア上の言葉のミスを正すのは誰の仕事でもありませんが、今回、よく目にするミスをリストにまとめてみました。私たちは、言葉を尊重することで自分も尊重されるという考え方を持っています。このリストにないものでよくあるミスを見かけたら、ぜひお知らせください。
1. 「its」と「it’s」の混同
「it is」の短縮形が「it’s」です。何かを所有していることを示すときは、所有代名詞「its」を使います。
例:
・It’s raining.(雨が降っている)
・The dog wanted its bone.(その犬は自分の骨を欲しがった)
2. 誤った場所で「I」や「me」を使う
「I」は文や節の主語ですが、「me」は目的語です。「me」は前置詞(of、in、onなど)の後に来るもので、文中では間接目的語と直接目的語の両方の役割を果たします。
3. 複数形にアポストロフィーを使う
アポストロフィー(’)は、所有格と短縮形にのみ使います。
4. 省略記号の誤用
省略記号(ellipses)は3つのドット(…)で表します。余韻表現として使うときを除いて、両端にスペースを入れる必要があります。また、文末で使う場合は、3つのドットとピリオドの間にスペースを入れなければなりません(ドットが4つ並んでいる状態になりますが、問題ありません)。
5. 「then」と「than」の混同
「then」は時系列を示す言葉で、「than」は比較語です。
例:
・We left the party and then went home.(パーティー会場を出て、家に帰った)
・We would rather go home than stay at the party.(パーティーに残るよりも家に帰りたかった)
6. 同音異義語の混同
同音異義語(Homophones)とは、同じ音でも意味が異なる言葉のことです。
例:
・they’re、their、there
・you’re、your
7. 「effect」と「affect」の混同
「affect」は動詞ですが、「effect」は名詞です。ただし、次のような例外があります:
・「someone effects change」(~が変化をもたらす)という動詞としての用法
・心理学用語としての「affect」は、「感情」を意味する名詞
8. 「fewer」と「less」の混同
数えられないものには「fewer」を使い、数えられるものには「less」を使います。
9. 「more than」と「over」の混同
「over」は空間的な比較語です。
・The bird flies over the house.(鳥が家の上を飛ぶ)
「more than」は量を比較するときに使います。
・She makes more than he does per hour.(彼女の1時間当たりの生産量は、彼より多い)
10. 「alot」
「a lot」は、2つの単語で構成される言葉で、つなげて書くことはありません。「a little」を「alittle」と書かないのと同じです。
11. 副詞の代わりに形容詞を使う
何かの仕方について表現するときは、たとえば、「let’s walk quiet」という形ではなく、「~ly」で終わることの多い副詞を使います:「let’s walk quietly」
12. カンマの誤用
句読点の使用を、文法としてではなく、個人の選択の自由と捉えている人が非常に多いようです。
参照:www.grammarcheck.net/common-comma-problems
13. 「irregardless」
「irregardless」という言葉は存在しません。「regardless」という言葉で文章を組み立てましょう。
14. 「too」と「to」の混同
「to」は不定詞や前置詞として使いますが、「too」は過度な様子を表す副詞です。
15. 「loose」と「lose」の混同
「loose」は「緩い」という意味の形容詞ですが、「lose」は「失う」という意味の動詞です。
16. セミコロンとコロンの用法
セミコロンは、関連性の高い独立した2つの節をつなぎ合わせ、1つの文にまとめるときに使います。また、列挙した項目の中にカンマがある場合に、それらの項目を区切るときにも使います。コロンは、何かを説明または定義するときに使用します。
17. 「should have」と「should of」の混同
「should have」(~すべきだった)の短縮形は「should’ve」です。この短縮形を発音すると「should of」に聞こえるため、本来「should’ve」と書くべきところを、無意識に「should of」と書いてしまっている人がいるようです。
18. 「i.e.」と「e.g.」の用法
「i.e.」と「e.g.」はそれぞれ、「すなわち」を意味するラテン語の「id est」と、「たとえば」を意味する「exempli gratia」の省略形です。
Source: www.grammarcheck.net