カクタス・コミュニケーションズのエディテージ米国法人代表であるドナルド・サミュラック博士と、Altmetric(オルトメトリック)の設立者/CEOであるユアン・アディー氏が対談を行いました。
ここ数年、多くの研究者たちが、論文掲載先のジャーナルのインパクトファクター以外の指標で自分の論文の影響度を測定することの重要性に 気づき始めています。研究者たちは、自分の研究が社会に貢献したかどうか(例 政策転換やヘルスケアに役立ったか)を考えているのです。インタビュー第5部の今回、アディー氏はこの傾向について掘り下げ、世界中の研究者がオルトメトリクス(代替指標)に注目してそれを活用し、自らの研究成果の根拠を示すことの必要性を強調しています。これは、ウィンウィンの状況と言えます。なぜなら、研究者が自分の研究の有益さを証明することができるのみならず、研究を評価する立場にある資金提供者もまた、自らの使命の達成にその研究がどう貢献したかを確認することができるからです。そうした意味で、Altmetricのようなツールは、研究者のキャリア形成におおいに役立つのです。
シリーズの他の記事を読む:
Part 1: 「Altmetricは著者としての経験から生まれたものです」
Part 2: Altmetricは学術研究への注目度をどのように測っているのか
Part 3: 出版済み論文のAltmetricデータを探して解釈する
Part 4: 現在の研究情勢にはどのような変化が必要か?