査読の目的は、論文の質が改善されるように、著者に建設的なフィードバックを提供することです。しかし残念なことに、査読者はときに著者に共感することを忘れ、必要以上に批判的・辛辣・表面的・侮蔑的になってしまうことがあります。
査読の目的は、論文の質が改善されるように、著者に建設的なフィードバックを提供することです。しかし残念なことに、査読者はときに著者に共感することを忘れ、必要以上に批判的・辛辣・表面的・侮蔑的になってしまうことがあります。これは、自分の研究が改善されることを期待して査読者からの貴重なコメントを待っている著者にとってストレスとなります。否定的な査読コメントは、著者にストレスを与え、やる気を失わせるだけでなく、論文をどう改善すればよいか分からなくさせてしまうため、査読の主旨そのものが損なわれてしまいます。
今回紹介する論文では、英文国際ジャーナルに論文を発表する非英語ネイティブの中国人著者が、どのような査読コメントを否定的と感じるのか、否定的な査読コメントにどのように対応するのか、そしてそのようなコメントが著者の自信とやる気に影響を与える場合、長期的にどのような影響を与えるのか、といった点について理解しようとしています。
European Science Editing誌に掲載された記事を、許可を得てここに再掲載します。(添付PDFをご覧ください。)
引用文献: Majumder, Kakoli. "How do authors feel when they receive negative peer reviewer comments? An experience from Chinese biomedical researchers."European Science Editing, 42 no. 2 (2016): 31-35