論文で表が用いられるのは、数値データの表示、文献の要約、アンケート質問の提示のほか、あるデータセット内で相互に関連する特徴の類似性や相違性を示す場合などです。分かりやすく効果的な表を準備するために必要な、6つのポイントをご紹介します。
論文で表が用いられるのは、数値データの表示、文献の要約、アンケート質問の提示のほか、あるデータセット内で相互に関連する特徴の類似性や相違性を示す場合などです。以下の点に注意することで、分かりやすく効果的な表を準備することができます。
1. 表のタイトルが簡潔で、必要な情報を伝えられているか確認しましょう。長すぎるタイトルや、何に関する表なのかはっきりしないタイトルは、読者を混乱させます。表の列見出しも明確なものにし、本文を参照しなくても分かるようにしましょう。
2. ワードで表を作成する場合は、タブではなく表機能を利用しましょう。
3. 同じデータを使って複数の表を作成する場合は、共通の情報が入っている部分を統合するか、不要な部分を削除することを検討しましょう。
4. 表に膨大な情報が含まれている場合は、関連するカテゴリーごとにデータをまとめ、それらを別の欄に入れるようにしましょう。
5. 表に情報が多すぎて雑然としている場合は、その表をAppendixや補足データとして添付するのも一つの方法です。
6. 見栄えがよく、読みやすいか確認しましょう。列や行の間には十分なスペースを空け、シンプルかつ印象的なレイアウトにしましょう。
論文の表が効果的で読みやすければ、伝えたい内容がジャーナルの査読者や読者に率直に届くだけでなく、原稿全体の質が高まります。
科学論文の図表の作成に関する全般的アドバイスについては、次の記事をご覧ください。
研究成果の発表に効果的な図表の使い方