学術誌”Nature Nanotechnology”の概要と投稿時のアドバイスをご紹介します。Nature Nanotechnologyは、ナノサイエンスとナノテクノロジーの全領域における、質と意義の極めて高い論文を掲載しています。
目的と | Nature Nanotechnologyは、ナノサイエンスとナノテクノロジーの全領域における、 質と意義が極めて高い論文を掲載している。対象となる研究には、原子、分子、高分 子レベルでの材料および現象の操作と制御(コントロール)に関する構造・デバイス・ 仕組みのデザイン・特性・作成が含まれる。作成手法は、ボトムアップ型、トップダウ ン型、両者を組み合わせたものを対象とする。 本誌は、化学、物理学、材料科学、生物医学、工学等の分野における意欲的な研究 者間のコミュニケーションの活性化を促す。 研究領域として、物理学、化学、生物学における基礎研究が該当し、コンピューター 操作とシミュレーション、および広範な産業部門(情報工学、医療、製造、高性能材 料、エネルギー・環境工学等)での応用が見込まれる新しいデバイスとテクノロジー の研究が含まれる。材料は、有機・無機・ハイブリッドがすべて対象となる |
出版社 | ネイチャー・パブリッシング・グループ |
発行頻度 | 月刊 |
編集者 | 編集長: Fabio Pulizzi シニアエディター:
編集チームの詳細: http://www.nature.com/nnano/authors/about_eds/index.html Eメール: naturenano@nature.com |
編集方針と出版に関する重要事項
- 原稿は次のURLから投稿すること:http://mts-nnano.nature.com/cgi-bin/main.plex
- 著者は二重盲検法による査読を選択可:http://www.nature.com/nnano/journal/v9/n11/full/nnano.2014.273.html
- 基本的な考え方が類似している原稿は、通常同じ査読者に送られる。しかし、同時に投稿された原稿は、それぞれが投稿規定を満たしている必要があり、互いの原稿を引用してはならない。両方の論文を比較して、結論が同じであったとしても、一方が他方よりも著しく完成度が劣る、あるいは説得力に欠けると判断された場合、その論文は掲載拒否となることがある。
- 本誌の査読方針については以下を参照のこと:http://www.nature.com/nnano/authors/ed_process/index.html.
査読プロセス
初回査読
投稿された論文は、まず主任編集者が目を通す。主任編集者は他の編集者と相談し、その論文を査読(ピアレビュー)に進めるかどうかを決定する。本誌には外部の編集委員会が存在しないため、該当分野における論文の意義が不明確な場合は、外部の専門家の意見を求めることもある。論文を査読に進めることが決まったら、Eメールで著者にその旨を通知する。
査読(ピアレビュー)
投稿時、著者は査読者にふさわしいと考える科学者を推薦することができる。また、査読者にふさわしくないと考える科学者を通知することができる。著者に対しては、査読者の匿名性が守られる。
最終査読
編集者が査読報告書を受け取り、論文を受理するか、掲載を拒否するか、あるいは修正の機会を与えるかどうかを決める。本誌の編集は、他のネイチャー誌から独立している。
投稿規定
- 本誌の出版倫理方針について、以下を必ず読んでおくこと。 http://www.nature.com/authors/policies/publication.html
- データ、材料、方法は提示可能でなければならない。詳細は以下を参照のこと。http://www.nature.com/authors/policies/availability.html
- 投稿論文のメディアへの公開猶予期間(エンバーゴ)や制限に関する本誌の方針について、以下を必ず読んでおくこと。http://www.nature.com/authors/policies/embargo.html
- 出版ライセンスやオープンアクセスに関する情報は以下を参照のこと。http://www.nature.com/authors/policies/license.html
- 著者(オーサーシップ)の責任
役立つリンク集
インパクトファクターとランキング
- インパクトファクター: 33.265 (2013 ISI Journal Citation Reports)
- ランキング: ナノサイエンスとナノテクノロジー分野の全学術誌中1位