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2017年をORCIDの年にしよう!

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2017年をORCIDの年にしよう!

論文の投稿時やジャーナルの査読者として登録するときに「ORCID iD」を求められた経験はありませんか?著者や査読者がORCID iDという個人識別子を持つことで、自分自身とその研究活動を結び付け、研究者としての情報を提示することができます。

[本記事はウォルターズ・クルワー(Walters-Kluwer)社の著者向けニュースレター、Author Resource Reviewに掲載されたものを、許可を得てここに再掲載したものです。


本記事は、学術出版界で約15年のキャリアを持つアリソン・マクゴナグル・オコネル(Alison McGonagle-O’Connell)氏が執筆したものです。オコネル氏は、ヒュートン・ミフリン社の大学部門、ワイリー・ブラックウェル社、EBSCOインフォメーション・サービスを経て、2014年にAriesに入社後し、同社製品(Editorial Manager®、EM for Books、ProduXion Manager®)のマーケティング部門を率いています。エマーソン大学(米マサチューセッツ州ボストン)で出版・ライティングの修士号を取得しています。]


論文の投稿時やジャーナルの査読者として登録するときに「ORCID iD」を求められた経験はありませんか?このiDがどういったもので、何のために持つべきなのかよく分からない、という方もいると思います。ORCID(研究者識別子)は、研究者、著者、その他の学術関係者のためのデジタルネーム/個人を特定できるレジストリを運営している、出版社と学術機関による非営利組織です。このiDを研究活動や所属機関の異動情報などと結び付けておくと、著者本人や関係者を第三者が特定できるようになり、研究者の報告業務の負荷が軽減されます。


Wolters Kluwer Healthなどの出版社は、論文の投稿/出版時や、査読者としての登録時にORCID iDの情報を収集しています。著者や査読者がORCID iDという個人識別子を持つことで、自分自身とその研究活動を結び付け、研究者としての情報を提示することができるのです。


学術業績の管理と研究活動の関連付けという便利な機能だけでは満足できない…という方にも朗報があります。研究環境のデジタル化が進む中、ORCID iDは、コンテンツの発見プロセスを強化し、その信頼性を保証してくれるものでもあるのです。


2016年にはORCIDの公開状に数十の出版社が署名しており、出版プロセスの中で研究者、著者、その他関係者にiDを求めることに同意しています。この結果、3百万人の研究者、著者、その他関係者が、ORCID iDを作成しています。


まだORCID iDを持っていない方は、これを今年の最優先事項にしましょう!登録は、  ww.orcid.orgから行えます。簡単な無料登録をするだけで、より確実でスムーズな出版活動が可能になり、形式を問わずすべての研究活動を結び付けることができるようになります。


ORCIDのアジア太平洋地域ディレクターである宮入暢子氏のインタビュー動画もご覧ください:  An ORCID iD is more than a number(「ORCID iDはただの識別番号ではありません」)


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