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エディテージがグローバル調査報告書を発表―学術出版社への貴重なヒントに

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エディテージがグローバル調査報告書を発表―学術出版社への貴重なヒントに

エディテージは、学術出版に関わる幅広い分野の著者の視点をまとめた報告書を発表しました。この報告書は、世界の約7000人の著者の意見を集めた貴重なものです。回答者の多くは、英語を母語としない非西洋諸国の若手研究者でした。

エディテージは、学術出版に関わる幅広い分野の著者の視点をまとめた報告書を発表しました。この報告書は、研究のアウトプットで世界をリードする中国の著者2000人超を含む、世界の約7000人の著者の意見を集めた貴重なものです。回答者の多くは、英語を母語としない非西洋諸国の若手研究者でした。この層は、国際学術出版社や国際誌が働きかけを強めようとしているものの、今回のような数千人規模の接触が難しい層だと言えます。
 

「学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018(Author Perspectives on Academic Publishing: Global Survey Report 2018)」と題したこの報告書は、以下の点に示唆を与えています:

  • 学術出版の各段階(論文の準備から査読コメントへの対応まで)で著者が直面する課題
  • 剽窃やオーサーシップなどの倫理関連の問題に関する著者の認識レベル
  • オープンアクセスに対する著者の意識
  • 査読に関する著者の意見と査読経験
  • 著者が対処したいと望む、学術コミュニケーションにおける喫緊の課題


学術出版界では、複数の構造的な変化に加え、非英語ネイティブの著者からの投稿件数の急増が見られます。国際学術出版社各社は、属性の推移に協力して対応しており、この新たな著者セグメントとの適切な関わり方を模索しています。その意味で、この報告書は大変タイムリーなものだと言えるでしょう。
 

エディテージの情報および教育部門であるエディテージ・インサイトの編集長を務めるクラリンダ・セレジョ(Clarinda Cerejo)は次のように述べています。「私たちは、非英語ネイティブの著者とともに活動してきた16年の間に、国際英文誌での論文出版に伴う問題への理解を誰よりも深めてきました。この報告書は、著者と出版社の情報や知識の潜在的なギャップを埋めることに役立ててもらうためのものです。これによって、学術出版システムの中にいるすべての利害関係者の取り組みが、うまくかみ合うようになればと思います」。
 

学術界と学術出版全体が絶え間なく変化する中、この報告書は、学術出版社が著者ファーストのベースを築くための下地に光を当てるものです。つまり、非英語話者の著者が増えている地域のニーズを代弁するものなのです。
 

報告書のダウンロードはこちらから:
学術出版に関する著者の視点:グローバル調査報告書2018
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