博士課程在籍中の学生やポスドクの皆さんは、その後のキャリアをどう選ぶかという共通の悩みを抱えていることでしょう。もちろん選択肢の一つとして、そのまま研究を続けてテニュア(終身在職権)取得を目指すという道もありますが、博士課程やポスドク終了後に選べるキャリアは、他にもいろいろあることをご存知ですか?
博士課程在籍中の学生やポスドクの皆さんは、その後のキャリアをどう選ぶかという共通の悩みを抱えていることでしょう。もちろん選択肢の一つとして、そのまま研究を続けてテニュア(終身在職権)取得を目指すという道もありますが、大学教員の職を得るには何年かかるかわかりませんし、学術界では就職先も限られているでしょう。博士課程やポスドク終了後に選べるキャリアは、他にもいろいろあることをご存知ですか? 自分の研究と直結している仕事もあれば、研究中に得たスキルや専門知識を応用する必要のある仕事もあるはずです。以下に、博士課程やポスドク終了後に選べる15通りのキャリアパスをご紹介します。
博士号取得者とポスドクのためのキャリア15選
博士課程の学生とポスドクはどのような決断に悩んでいるのでしょうか?
「博士課程を終えた後はどうしよう?」「選べる道は限られているのだろうか?」
テニュアを目指す? 教える? ビジネス? 学術界以外の仕事?
くじけないでください!博士号取得後やポスドク終了後のキャリアには、次のような選択肢もあります。
1. テニュアを目指す(テニュアトラック)
研究と指導の仕事を続けて少しずつ昇進し、大学でフルタイムの教授職を得ることを目指す。
2. 学術研究
とくに教授職は目指さずに研究を続ける。(例:研究所や政府系の研究機関で働く)
3. 教える
研究はせず、学校等の教育機関で教えたり、生徒の指導にあたったりする。
4. 大学や学術機関で他の仕事をする
大学や学術機関で、研究とは直接関係のない仕事をする。(例:事務、資金調達、研究所の管理・運営)
5. 産業界での研究開発(R&D)
IT・自動車・航空・銀行・金融・防衛・日用消費財等の分野で研究者として働く。
6. 製薬会社での研究開発(R&D)
製薬・医薬品開発会社で研究を行い、商用目的や医療目的の医薬品を開発する。
7. マーケットリサーチ(市場調査)
IT企業やバイオテクノロジー企業で製品を商業化する機会の調査にあたる。
8. 製品管理(プロダクトマネジメント)
製造業の企業で、製品の開発や管理の監督を行う。
9. コンサルタント
特にSTEM(科学・テクノロジー・工学・数学)分野での専門知識を活かし、企業の独自戦略を考えて具体的な問題の解決を支援する。
10. 起業する
独創的な製品やサービスを考え出し、ビジネスを立ち上げる。
11. 金融・銀行
数量的・統計的技能や研究スキルを活用し、グローバルな銀行や投資銀行、民間投資機関などで働く。
12. 医療コミュニケーション
定期刊行物や患者向けパンフレット、医師を扱う記事、販売トレーニング教材などを作成し、医療・ヘルスケア関連のコミュニケーションを改善する。
13. 科学コミュニケーション
科学ジャーナリストになる。学術出版社で編集やワークフロー管理に携わる。あるいは学術編集者として働く。
14. 政府機関
政府機関(資金提供機関、研究開発諮問委員会、計画委員会など)で運営管理、戦略・政策の決定に携わる。
15. 慈善事業・ボランティア
支援する価値があると思うことに自分のスキルを生かす。(例:ヘルスケア・医薬分野、野生生物保護、天然資源管理など)
学術界でのキャリア開発に役立つヒントやリソースをもっと知りたい方は、ウェブサイト www.editage.jp/insightsをご覧ください。
自分に適したキャリアの選択についてご質問のある方は、Q&Aセッションに参加して、キャリア・カウンセラーに質問しましょう!