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ジャーナルから追加研究を求められた場合の対応について

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Question Description: 

数ヶ月前に、教育プログラムに関する論文を執筆しました。内容は「教育プログラムに組み込むことが可能な複数のカリキュラムについて、参加対象者へ(各カリキュラムが魅力的かどうか)アンケート調査を行い、その結果を元に、参加対象者にとって魅力的と思われる教育プログラムの案を示した」ものです。この論文をあるジャーナルへ投稿したところ、査読の結果、研究内容・結果共に興味を持ってもらえた一方、「研究結果を元に実際に教育プログラムを実施し、参加者がどのように実際に感じたかなどを調査する必要がある。つまり、現段階では論文は完成しておらず、不十分である」と言う見解になりました。しかし、以下3つの理由から、論文の再提出は行わず、このままお蔵入りにするかどうか悩んでいます。1つ目は、「諸事情で、この研究結果で得られた通りの教育プログラムを実施するのが困難な状況にある」ためです。例えば、調査結果で魅力的と判断されなかった事項についても、(諸事情で)それを含める形でプログラムを実施しなければなりません。2つ目は、「教育プログラムを実施するのは来年以降であり、参加者のフィードバックを得るのに2年はかかる」ためです。つまり、追加研究を行う場合、論文の再提出は数年後となってしまいます。3つ目は、「本論文の目的は、魅力的と思われる教育プログラムの可能性を探る」ことにあったためです。もちろん、この研究結果を参考にしたプログラムを開発するつもりではいましたが、私の考えではそれはまた別の研究で行うつもりでした。既に、今回の論文もかなり長いものとなっており、追加研究を行うとなると、ページ数も制限を越えるほどになると予想されます。このようなケースでは、どのような対応を取るのが理想的なのか、教えていただけますか。

回答

悩むのも無理はないと思います。論文を出版するためにさらに2~3年も待ちたくはないと思うのは当然でしょう。ただ、査読者の提案も妥当です。提案されたプログラムがどのように実施され、どのような効果をもたらすかを確認することは確かに興味深いことだと思われます。ご質問から、あなたが将来的にそのような研究を行いたいと思っていることは明らかです。したがって解決方法として考えられるのは、現在の研究を2部構成の研究の第1部として発表することです。査読コメントに対しては、「将来的にぜひプログラムを実施したいと思っているが、同じ参加者にプログラムを一定期間体験してもらい、フィードバックを受け取った上で、別の論文としてあらためて発表するつもりである」という回答が可能でしょう。この質問でご説明頂いたように、査読者にも現状を明確に伝えましょう。


もう1つの可能性は、研究の焦点をややずらすという方法です。例えば、教育プログラムの必要性や、どのようにその必要性を特定したかという点に絞って、アンケート調査や教育プログラムの案につなげていきます。そうすれば、教育の必要性が論文の焦点になり、提案したプログラムは1つのアイデアとして扱うことができます。これは単なる一例ですので、あなたが適切だと思う方向に焦点を変えることができます。指導教官や先輩の研究仲間に、どのように焦点を変えるべきかアドバイスを求めてもよいでしょう。それでも査読者が納得せず、論文がリジェクトされてしまったら、別のジャーナルに投稿しましょう。


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