データ共有を長期的に支援する動きを強化するため、ネイチャーは、データの利用可能性についての明記を求める新方針を採択すると発表しました。2016年9月より、ネイチャーおよび関連12誌でアクセプトされた論文には、論文の基礎データへのアクセスの可否とその方法について明記することが義務づけられています。
データ共有を長期的に支援する動きを強化するため、ネイチャーは、データの利用可能性についての明記を求める新方針を採択すると発表しました。2016年9月より、ネイチャーおよび関連12誌でアクセプトされた論文には、論文の基礎データへのアクセスの可否とその方法について明記することが義務づけられています。
論文著者は、研究で報告した知見を解釈・再現・発展させるために必要な「最低限のデータセット」の利用可能性に関する情報を提供する必要があります。これには、研究中に利用あるいは生成した、公共アーカイブに保管したデータセットが含まれます。プライバシーの問題や第三者機関の関与などにより、データを公開できない特別なケースでは、その旨を明らかにする必要があります。また新方針では、出版論文と同様に、引用文献のセクションでデータセットについて引用するよう促しています。この場合、デジタルオブジェクト識別子(DOI)が付与されているものが推奨されます。
この方針は、ネイチャー関連5誌:Nature Cell Biology、Nature Communications、Nature Geoscience、Nature Neuroscience、Nature Physicsでの試験的導入が成功した後、2016年初めに発表されました。同方針は、2017年前半にはNature全誌で採用される予定です。科学コミュニティは徐々にデータ共有の動きを受け入れるようになっています。この方針が、公共データのアーカイブやデータ共有指針を確実に順守させるための効果的な方法となるかもしれません。