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インドで活気づくハゲタカジャーナル市場の存在が明らかに

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インドで活気づくハゲタカジャーナル市場の存在が明らかに

インドで一大市場を築いている疑わしい出版社やジャーナルの存在が、国内のニュースメディア企業によって明らかになりました。同社の調査によると、インドでは300社以上のハゲタカ出版社によって、数百誌のジャーナルが運営されています。

 

インドで一大市場を築いている疑わしい出版社/ジャーナルの存在が、国内のニュースメディア企業「インディアン・エクスプレス(IE)」によって明らかになりました。同社の調査によると、インドでは300社以上のハゲタカ出版社によって、数百誌のジャーナルが運営されています。この調査は、科学誌の信頼性をチェックするために国際調査報道ジャーナリスト連合が実施したグローバルプロジェクトの一環で、175000誌を対象に行われたものです。


世界中の研究者が、ジャーナルで論文を出版しなければならないというプレッシャーに晒されています。このプレッシャーは時に、信頼性が疑わしいジャーナルを選ばざるを得ない状況に研究者を追い込んでしまいます。調査の結果、ハゲタカジャーナルの多くに共通する点として、オンライン出版を採用している、出版前の編集チェックがない、編集委員会に経験豊富な編集者がいることをアピールしている、などが明らかになりました。このようなジャーナルはたいてい、国際誌であることを引き合いに出し、所定の費用を払えば論文が出版されると著者に約束しています。出版費用に関する情報をウェブサイト上に公開していないジャーナルもありますが、301800ドルの出版費用を請求するところが多いようです。


国内高等教育の水準を維持することを目的とする「University Grants CommissionUGG)」は、インド政府による法定組織で、ハゲタカジャーナルの監視を行なっています。UGCによる疑わしいジャーナルのブラックリスト化の試みもむなしく、ハゲタカジャーナルは現在も生き延びることに成功しています。バナーラス・ヒンドゥー大学のSC・ラコティア(S.C. Lakhotia)名誉教授は、「UGCは、インドの大学が参考にできるような、信頼性の高いジャーナルをリスト化することに失敗しました。リストには、多くの疑わしい偽ジャーナルが含まれていたのです」と述べています。


IEの報告では、ハゲタカジャーナルがもっとも多く活動している分野は、医学、工学、経営学です。驚くべきことに、これらのジャーナルの多くは、個室型オフィスで運営されています。このようなジャーナルを運営する出版社は、調査員の問い合わせに対して、非倫理的行為への疑いをすべて否定しています。


疑わしいジャーナル/出版社のリストを作成していたコロラド大学の司書、ジェフリー・ビオール(Jeffrey Beall)氏は、「南アジアにはハゲタカジャーナルが数多く存在しています」と述べ、インドを拠点とするもっとも悪名高い出版社、OMICSパブリッシング・グループを例に挙げ、このような出版社は「インドの恥」であると批判しています。OMICS2013年に、同社をハゲタカ出版社としてブラックリストに加えたビオール氏に対して訴訟を起こす構えを見せていました


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