学術出版界の本当のハゲタカは著者?
学術出版界における「ハゲタカ」と言えば、金銭的利益を得る目的で論文を出版する出版社やジャーナルを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、著者こそが科学の構造に傷を付けている張本人になっているケースがあります。最近、意図的にハゲタカジャーナルで論文を出版している研究者の事例が報告されています。学術出版界における「ハゲタカ」と言えば、金銭目的で「科学」論文を出版する出版社やジャーナルを思い浮かべる人が多...
View Article統計的有意性と臨床的意義をつなぐためのパラダイム・シフト
エビデンスベースの医療において、統計情報は、診察結果の解釈や治療方針の決定を行う上で欠かせないものです。しかし、臨床試験データの分析法として広く採用されている、p値に基づく意思決定に依存しすぎることへの反対意見が徐々に強まっています。エビデンスベースの医療において、統計情報は、診察結果の解釈や治療方針の決定を行う上で欠かせないものです。しかし、臨床試験データの分析法として広く採用されている、p値に基...
View Article混合研究法の論文における考察セクションの書き方を教えてください。
Question Description: 混合研究法(ミックスメソッド)を用いた論文を書いているのですが、量的結果と質的結果を考察セクションでどのようにまとめるべきか悩んでいます。何かアドバイスを頂ければ幸いです。回答...
View Article学術コミュニケーションにイノベーションは起きるか?
学術コミュニケーションの課題を解決するために、さまざまなソリューションが提供されています。問題は、そのソリューションが十分に導入されていないことです。変化のスピードが緩やかなのはなぜなのでしょう?学術コミュニケーションにイノベーションは起きるのでしょうか?学術コミュニケーション産業におけるイノベーションの現在について語るとすれば、少なくとも、「研究者のライフサイクルにはいまだに変化が見られない」と言...
View Article「我が子」が5歳になりました!
エディテージ・インサイトは、今月で5周年を迎えました。世界最大の研究者コミュニティになるという壮大な構想のもと、5年前に誕生したエディテージ・インサイトは、30万人を超える世界中の研究者たちが集う一大コミュニティへと成長しました。読者の皆様私には珍しく、言葉がうまく見つからないでいます。いつもなら、次から次へと言葉が溢れ出してくるおしゃべりな私ですが、このメッセージを書いている今は、途方に暮れていま...
View Article筆者は複数とする方が良いのでしょうか?
Question Description: 英語論文の原稿を作成し、校正サービスを利用しました。筆者は私一人なのですが、校正者は "the author"と "I"を全て "the authors"と "we"に書き直してきました。論文の筆者は複数とする通例でもあるのでしょうか?回答三人称("the author"や"the...
View Article原著論文とレビュー論文の5つの違い
論文にはさまざまな種類があり、オリジナルの研究に基づく論文もあれば、先行研究を題材とする論文もあります。各論文の特性やそれぞれの違いを理解しようとすると、とくに若手研究者は混乱してしまうかもしれません。Q&Aフォーラムには、原著論文とレビュー論文の違いに関する質問が頻繁に寄せられています。論文にはさまざまな種類があります。オリジナルの研究に基づく論文もあれば、先行研究を題材とする論文もありま...
View Article同一症例のCase reportでも著者、結論が変われば別雑誌に投稿することは可能でしょうか?
Question Description: 他科の医師と珍しい症例を経験し、機会があればCase reportとして報告したいとも考えております。...
View Article倫理的なオーサーシップとは:ジャーナル編集者からのアドバイス
出版論文の数や質が評価指標となる世界において、論文著者に名を連ねることは、研究者としての信頼を築く大切な手段です。この信頼は、昇進や研究予算の確保などにも関わってきます。しかし、「論文の著者になる」とは具体的にどういうことなのでしょうか?著者名を正しく記載することの重要性と併せて説明します。[本記事は、Education & Self Development...
View Article編集者の即決について
Question Description: 編集者が査読してこの論文は掲載したいと感じて、査読者に通すよう指示、もしくは査読者の意見を無視して掲載することはありますか?回答多くのジャーナルでは、短報(short communications)や編集者宛てレター(letters to the...
View Articleポスドクが指導教官(PI)を選ぶための7箇条
ポスドク期間は、独立した科学者としてキャリアを歩むための準備期間と言えます。しかし、膨大な研究者の数に対する職の受け皿が小さいため、現在の学術界には熾烈な競争が存在します。そのため、有意義な学習経験を積み、充実したポスドク期間を経てステップアップするためには、優れた指導教官を見つけることがかつてなく重要になっています。ポスドク期間は、独立した科学者としてキャリアを歩むための準備期間と言えます。しかし...
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