査読に対する正当な評価を求め、オーストラリア人編集者が行動
査読付き学術誌からの論文出版数は年々増え続けていますが、「査読が研究への重要な貢献である」という認識はほとんどないのが現状です。査読付き学術誌に掲載されると、論文に対する信頼性が高まり、キャリアアップにも役立つため、研究者は皆、査読付き学術誌に論文を発表したがります。しかし、査読者たちが適切な支援を得ているとは言えません。査読付き学術誌からの論文出版数は年々増え続けていますが、皮肉にも、「査読が研究...
View Article学術誌「ネイチャーマテリアルズ」(Nature Materials)の概要と投稿時のアドバイス
学術誌Nature Materialsの概要と投稿時のアドバイスをご紹介します。Nature Materialsは、材料科学及び材料工学の全領域に関する最先端の研究の集成を目的とした、学際的な学術誌です。目的と領域Nature...
View Article患者による査読:臨床試験論文の新たな出版プロセス
臨床試験において患者が重要な位置を占めることは、疑いようのない事実です。しかしたいていの場合、臨床試験が終われば、患者が関わることはなくなり、研究者は、試験結果を学術論文にまとめる段階に進みます。これが当然のこととされてきましたが、学術誌や出版社の中には、誰よりも患者からの意見や感想を聞き出す必要があると感じ、臨床試験での患者の関与を増やすべきだと考えるところも出てきました。臨床試験において患者が重...
View Article「出版バイアス」は論文出版にどう影響するのか?
出版バイアスとは、「ポジティブ」な研究結果の方が、「ネガティブ」な研究結果よりも、論文が出版されやすい傾向があるという現象のことです。さまざまなバイアスの種類とともに、それらに対処する方法について、詳しくご紹介します。...
View Article科学編集者の欲しいものリスト
科学編集者の作業の効率化に役立つ情報(リソース)について、経験に基づいた意見が紹介されています。科学編集者が欲しいものとは何でしょうか?以下の記事は、Learned Publishingに掲載されたものです。科学原稿の編集作業の効率化に役立つ情報(リソース)について、経験に基づいた意見が紹介されています。 参考文献: Awati, Mriganka. "A science editor's...
View Articleエディテージ、Editorial Managerの原稿取込機能の導入に一番乗り
エディテージは、著者の論文投稿のために一貫したサービスを提供するという姿勢に基づき、オンライン投稿・査読システムで世界の先端をいくEditorial Manager...
View Article学術誌は書評をどう評価しているのか:ブックレビュー編集者の視点
ケビン・スタインメッツ(Kevin Steinmetz)博士は、カンザス州立大学(Kansas State University)の社会・人類・社会福祉学部助教です。Journal of Qualitative Criminal Justice and...
View Articleオーサーシップについて
一世紀ほど前は、学問の世界における著者の定義は単純明快でした。ほとんどの論文で、著者は一人であり、その人が唯一の研究責任者だったからです。ところが過去数十年間で、状況は複雑化しました。研究領域が広がって、あらゆる研究・専門分野で共同研究が行われるようになり、1論文あたりの著者の数が増加したのです。一世紀ほど前は、学問の世界における著者の定義は単純明快でした。ほとんどの論文で、著者は一人であり、その人...
View Article学術出版は非倫理的行為の餌食となっているのか?
世界中の出版社や政府・学会は、根強い不正行為問題に直面しています。科学出版物の数は増加していますが、「出版しなければ消え去るのみ」という文化的圧力により、出版のための不正行為に走る研究者もいます。これが大きな問題であることは、不正査読の数や出版撤回数の増加からも明らかです。世界中の出版社や政府・学会は、根強い不正行為問題に直面しています。科学出版物の数は増加していますが、「出版しなければ消え去るのみ...
View Article遺伝子および遺伝子産物の表記法に関するアドバイス
スタイル(書式)には、単純で分かりやすいものもあれば、専門的な理解が必要となるものもあります。遺伝子や遺伝子産物は、後者の事例といえます。「種の学名は斜体で印刷する」、「遺伝子記号は斜体で印刷する」などは単純な取り決めですが、遺伝子命名はもう少し複雑です。スタイル(書式)には、単純で分かりやすいものもあれば、専門的な理解が必要となるものもあります。遺伝子や遺伝子産物は、後者の事例といえます。「種の学...
View Articleノーベル賞115周年を祝して「ノーベル賞シリーズ」がスタート
2015年ノーベル賞受賞者の発表が、間近に迫ってきました。ノーベル賞は、文学、医学・生理学、物理学、化学、平和、経済の各部門におけるもっとも名誉ある賞であり、研究者もそうでない人も、その発表を待ちわびています。そろそろ、ノーベル賞が気になり出した方もいるのでは?...
View Articleアルフレッド・ノーベルの遺したもの―ノーベル賞創設の全容
ノーベル賞シリーズ第1回目の今回は、もっとも基本的でぜひとも押さえておきたいノーベル賞関連の事実関係を、人にも紹介しやすい図でお届けします。どうぞ、皆でシェアしてください!最初のノーベル賞がいつ授与されたか知っていますか? 科学者にとってもっとも名誉ある賞と考えられているノーベル賞の創設秘話を聞いたことはありますか?...
View Article質的医療研究を報告する際に覚えておきたい5つのこと
医療分野における質的研究は実証的研究ほど有益ではない、というのはよくある誤解です。質的研究は科学的厳密さに欠けるという認識もよく耳にしますが、実は質的研究には、臨床医・介添人/介護者・患者たちの、感情・経験・受け止め方へ洞察を与えるという重要な役割があります。医療分野における質的研究(qualitative study)は実証的研究(empirical...
View Articleノーベル賞は現代の科学事情に合っているか?
ノーベル賞は今年で115周年を迎えます。しかし、100年余りを経た今、科学の業績をたたえる賞の規定は、今日の科学文化を反映しているといえるでしょうか?ノーベル委員会は、古い規定を再検討し、変化し続ける研究情勢にふさわしく、ノーベル賞を改変すべきなのでしょうか?ノーベル賞は今年で115周年を迎えます。この賞は、アルフレッド・ノーベル氏が1895年にしたためた遺言により、その資産の大部分を提供して、物理...
View Article学術界の内外で働く女性:日本の社会学的視点から
東京女子大学社会学部(国際社会学科)教授。大学卒業後に金融機関で働き始めて間もなく、自分の本当の関心は社会学にあることに気づく。1996年、日本の様々な専門分野で女性が占める割合についての研究論文を発表。日米で学生として過ごした経験と、日本の企業で働いた経験に基づき、専門職として働く女性の背後にある力関係とキャリアの選択、およびジェンダーの偏りを支配している社会学的側面について研究している。「理解に...
View Articleアクセプトされる英語論文の書き方
IMRAD形式での英語論文の書き方をご説明しました。講義資料はこちらから入手出来ます。「ターゲットのジャーナルに、なかなかアクセプトされない」。英語論文の執筆経験はあっても「次のレベル」でお悩みの研究者も少なくないのではないでしょうか。本ワークショップは、主として英語論文の執筆経験がある方を対象に、学術論文の標準的な構成形式であるIMRAD形式の論文について、執筆上の留意点を学んで頂くことを目的とし...
View Article非倫理的行為の事例―査読中の論文を取り下げ、別の学術誌に投稿する際の注意点
査読中の論文を取り下げて、別の学術誌に投稿することは、非倫理的行為とみなされます。具体的な事例を見ながら、論文取り下げの手続きに関する注意点を確認します。<事例>...
View Article英語プレゼンテーション
英語プレゼンテーションについてのワークショップです。講義資料はこちらから入手出来ます。国際会議で聴衆の心を惹きつけるわかりやすい英語プレゼンテーションをする技術は、今の研究者にとって必須のスキルです。今や研究者にとって、国際学会に参加し英語でプレゼンテーションを行う場面が増えています。...
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