インパクトファクターを追い求めて―その労力に見合った価値はあるか?
ジャーナル・インパクトファクター(JIF)の有効性は、議論の続いているテーマです。本記事では、JIFの高いジャーナルがそれほど高い評価を得るに値するのか、そしてそれらのジャーナルで出版するための労力には本当にそれに見合った価値があるのか、という疑問を投げかけてみたいと思います。ジャーナル・インパクトファクター(JIF)の有効性は、議論の続いているテーマです。2016年7月、研究者らと人気ジャーナルの...
View Article「リジェクトされた論文を同じジャーナルに再投稿してもいいと思いますか?」
Question Description: お世話になった原稿をNature, Nature Structure&Molecular Biologyに投稿して蹴られたので、Scientific...
View Article学術誌『米国科学アカデミー紀要 (PNAS)』: 概要と投稿時のアドバイス
学術誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』の概要と投稿時のアドバイスをご紹介します。同誌は科学の全領域(物理科学・社会科学・生物科学)に関する論文を年間3000本以上掲載しており、論文はすべて「幅広い科学者層に分かりやすく」書かれていることが必要とされます。目的と対象領域米国科学アカデミー紀要(PNAS, Proceedings of the National Academy of...
View Article研究不正を犯罪行為とみなすべきか?
2015年の研究不正事件をきっかけに、学術界では「科学的不正行為を犯罪行為とみなすべきか?」という議論が巻き起こりました。研究不正を犯罪行為とみなすことは公正といえるでしょうか。そのような方向に進むことで、研究者の倫理観が向上し、より正直になる効果が見込めるのでしょうか。そして、裁判所が研究不正に対処することは可能なのでしょうか。2015年にドンピョウ・ハン(Dong-Pyou...
View Article在宅医療管理に関する論文を出版できそうなジャーナルはありますか?
Question Description: 現在急成長している分野で、多くの人々が関心を寄せそうな、ホームヘルスモニタリング(在宅医療管理)とメンタルヘルスについての総説(opinion...
View Article論文をメールで投稿しましたが、受け取った旨の連絡が来ませんでした。
Question Description: そこで、韓国の他の先生方に、編集事務担当者が、受け取ったか否かの確認だけをしていただきたいと御連絡しました。 その結果、査読が控えているので、今後、他の先生方に、連絡をとってはならないと指摘されました。 韓国内の事情が、よくわからず、論文を受け取ったか否かの確認だけとりたかったのですが、韓国の先生の気分を害したようです。...
View Articleヨルダンの若手研究者が直面する残念な出版慣行
キャリアの浅い研究者は、若くて出版経験が少ないものの、学術出版界に乗り出していこうという気概に溢れています。しかし、学術出版界はもどかしいことが多く、達成感よりも挫折感を抱くことの多い、浮き沈みの激しい世界です。ヨルダンのような国では、これら通常の課題に加えてさらなる困難が伴います。キャリアの浅い研究者は、若くて出版経験が少ないものの、学術出版界に乗り出していこうという気概に溢れています。しかし、学...
View Article厳しいポスドク時代を乗り切るための8ヶ条(ポエム形式)
ポスドク研究者という立場には、予測不能な多くの困難がつきまといます。準備が十分に整っていないために、困難への対処が非常に難しく感じられることも多いでしょう。そこで、モチベーションを保ちながらポスドク生活を乗り越えて、さらなる成長を遂げるための8ヶ条をポエム形式でまとめてみました。ポスドク研究者という立場には、予測不能な多くの困難がつきまといます。準備が十分に整っていないために、困難への対処が非常に難...
View ArticleCEBIMar--ブラジルの地域コミュニティで科学を身近なものに
サンパウロ大学(ブラジル)のCEBIMar(海洋生物学センター)前センター長。サンパウロ大学で動物学の博士号を取得し、現在は同大学で准教授を務める。これまで70本以上の論文を発表し、4冊の著書、共同著者として25章以上の執筆を担当。また、複数の会議録や雑誌記事を執筆するなど多くの刊行物に関与した。各種政策の立案や、科学の普及活動にも参加し、学部や大学院で教鞭を執りながら若手研究者の指導も行なっている...
View Article査読者になること自体が1つの功績なのか?
優れた科学論文の陰には、査読によるフィードバックがあることも珍しくありません。しかし、査読者は査読によって金銭的報酬を得ることもなく、完全に無償の奉仕活動として行なっています。査読者になること自体が、1つの功績なのでしょうか?査読者の貢献を、より具体的な形で認めるべきなのでしょうか?査読は学術出版の要です。査読は、取って代わるもののない、研究評価のゴールドスタンダードだというのが大方の研究者の見方で...
View Article査読者になるには: 若手研究者へのアドバイス
学術界での成功を求める若手研究者は、自分の知識やスキル、やる気を示せる機会をいつも探しています。査読者になることは、成功への階段を1段のぼることと言えます。査読は、若手研究者のキャリアアップにどのように関係してくるのでしょうか。研究者はどうやって査読者になるのでしょう?本記事では、このような質問への回答を示すとともに、査読者になりたいと願う若手研究者に役立つ、豊富なアドバイスをお届けします。学術界で...
View Article伝統医療の研究に関する6つの重要な倫理原則
近年、伝統医療の研究倫理に関する議論が活発になっています。主なテーマは、野生薬用植物の不正収穫、地元の知識保有者に対する研究者の道義的責任、補完的かつ代替的な治療法としての伝統医療の信頼性などです。論文を出版する際は、伝統医療ジャーナルでの出版物を規制する倫理原則を理解しておくことが大切です。近年、伝統医療(traditional...
View ArticleScientific Journal Impact FactorとImpact Factorの違いは何ですか?
Question Description: インパクトファクター(Scientific Journal Impact...
View Articleシュプリンガー・ネイチャー社、イラン人研究者による論文58本を撤回
2016年11月1日、シュプリンガー・ネイチャー社は、イランを拠点とする著者らによる論文58本の撤回を決定したと発表しました。同社は、対象となった論文の盗作疑惑を受けて行なった調査の結果、査読とオーサーシップに明らかな不正が認められたため、これらの論文を取り下げる判断を下しました。2016年11月1日、シュプリンガー・ネイチャー社は、イランを拠点とする著者らによる論文(7誌、計58本)の撤回をシュプ...
View Articleエルゼビアが新たなジャーナル評価指標「CiteScore」をリリース
大手出版社のエルゼビアは2016年12月、学術ジャーナルの質を測るための新評価指標群、CiteScoreを発表しました。ジャーナルのインパクトファクター(JIF)が信頼性を失いつつある今、今回の発表は、新たな評価方法の有効性や、適切な引用評価指標の必要性について、活発な議論を呼んでいます。学術出版界に新しい評価指標が誕生しました。2016年12月8日、大手出版社のエルゼビアは、学術ジャーナルの質を測...
View Article論文採択後の学会発表について
Question Description: 論文投稿後の学会発表についてです。 ある研究内容について全てかぶるわけではないですが半分くらいかぶる内容で学会に抄録を登録し、論文もsubmitしました。 学会も論文も当該分野ではトップなので通らないだろうと思っていたのですが まず先に論文が通せないけどreviseするようにと言う過程を二回経ています。おそらく通らないと思いますがsister...
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